私は、新卒4年目の時に仕事のストレスが原因で体調を崩し、適応障害と診断されて休職をしました。
休職するまでの辛かった日々の記憶は今では少しずつ薄れてきていますが、その時の経験から学んだことは、これからの人生でも大切にしたいと思っています。
そこで今回は、「適応障害と診断されるまでの私の心身の状態、当時考えていたことや学んだこと」についてお話しします。
今、当時の私と同じように苦しんでいる方が、自分を大切にするための決断をするきっかけになれば幸いです。
適応障害と診断されるまでの私の心身の状態
やりがいがなく負担やプレッシャーの大きい仕事が増えたことや、この人のように働きたいと思える人が社内にいなかったことから、新卒3年目の夏くらいから、仕事に対するストレスが大きくなっていきました。
少し経った頃から、
- 仕事の日の朝にだけ、腹痛や吐き気などの症状が出る
- 会社からの帰り道、急に涙が止まらなくなる
- 次の日仕事があると考えると、夜眠れなくなる
などの症状が出現します。
腹痛や吐き気については何か病気の可能性があるのかと思い、内科で検査をしてもらいました。
ですが、検査結果に問題はなく、原因は分かりませんでした。
その際にお医者さんから「ストレス起因の可能性はある」と伝えられていたので、その時にすぐ心療内科を受診していれば、症状がこれ以上悪化せずに済んだのかもしれないと今なら思います。
ですが、当時は、「社会人であればみんなこのような経験を乗り越えている」と思い込んでいたので、年度末の長期休暇を楽しみに、仕事はなんとか続けました。
長期休暇は、旅行に行ったり友達と遊んだりして、心身ともにリフレッシュできました。
当時は、「これで仕事もまた頑張れるようになる!」と、祈るように言い聞かせていました。
しかし、現実は、長期休暇が終わって仕事復帰した途端、休暇前の症状に戻ることになります。
さらに、
- 仕事中、嫌なことがあったわけでもないのに、涙が止まらなくなる
- 仕事の日の朝、目は覚めているのに、ベットから起き上がることができない → 有給を取得して休む
など、休暇前よりも、確実に症状が悪化しました。
これが、心療内科を受診する約1週間前からの症状です。
適応障害と診断された日
このころ、仕事終わりは散歩をしたり湯船につかったりして、リフレッシュを心がけていましたが、仕事の時間になると、すぐに不安定な状態に戻りました。
自分で自分をコントロールできない状態になったことで、私は、初めて、「今の状態では、仕事を続けることができない」と感じました。
そして、有給を取得して当日予約ができる心療内科を受診し、そこで適応障害と診断を受けすぐに休職することが決まりました。
ここ数日の異常な精神状態を事前にネットで調べていて、自分はもしかしたら適応障害なのではないかと思っていたので、いざ診断を受けて、「本当にそうだったんだな」と思いました。
当時は、自分が心の病を患ったショックよりも、仕事をしばらく休めることに対して安心した記憶があります。
休職するまでの日々から学んだこと
私は、適応障害の症状が出てから、休職するまでにかなり時間がかかってしまいました。
理由としては、「社会人であればこのくらいの経験はみんなしているだろうから、自分も頑張らないと」と思い込んでしまっていたからです。
ですが、社会人全員が、仕事のストレスで体調を崩す経験をしている訳ではないし、何より、自分の体調を崩してまで頑張らないといけない仕事はないと心から思います。
心の病は目に見えないので気づきにくいですが、骨折や熱を出したら病院に行って仕事を休むのと同じで、症状が出ているのであれば、心療内科を受診して必要に応じてしっかりと休みを取ることが必要です。
今は、「頑張りたいことを頑張るために、心身の健康管理を第一に過ごす」ことを心がけています。
この記事が、当時の私と同じような状況で苦しんでいる方の参考になれば幸いです。